負債(ふさい)とは
一般的には負債とは、債権者に対する支払義務を表します。
ただし、簿記の世界(会計の世界)で扱われる負債という言葉には異なる意味も含まれています。
ここでは、簿記の世界における負債について見ていこうと思います。
負債とは義務?
負債とは将来的に引き渡す義務があるもののことを指します。
例えば借入金を例にすると、お金を借りることによって、借り入れた資金を事業者の意思で自由に使えるようになります。
ただし、本来は事業者の支配している財産ではないため、契約に基づき返済しなくてはなりません。
この返済する義務というのが、負債に根本的な性格を表しています。
負債は貸借対照表の貸方に記載する
負債という言葉は簿記の世界では貸借対照表の貸方に記載されます。
例えば、上に載せた画像の場合、先ほども例に出した借入金という科目がこの負債に該当します。
また貸借対照表の他にも総勘定元帳や仕訳などにおいても常に負債は貸方に記載する言葉として意識することになります。
なお、負債に関する科目は増加したら貸方に、減少したら借方に記載していきます。
負債として扱われる勘定科目の例
負債となる勘定科目を例に出してみると、上で話した借入金の他にも、下記のような科目が存在します。
負債という言葉は簿記の学習をすすめる上で毎日のように目にする言葉のため、しっかりとイメージができるようにしておきましょう。