以前お名前メールだけを利用して、費用を抑えながら会社用のメールアドレスを作成する方法をこちらに書きました。
こちらの方法を利用して会社のメールアドレスを作成した場合、格安でメールアドレスとメールサーバの運用が可能ですが、お名前ドットコムで取得した独自ドメインを利用したウェブサイトを別のサービスで公開する場合の方法が少し複雑になります。
今回はそのようなケースでのウェブサイトの公開方法について書いていこうと思います。
なお、私の会社ではこの方式をとって会社のメールアドレス運用とウェブサイト運用を行っています。
こちらのやり方はある程度ウェブの仕組みやネットワーク周りの基礎知識が求められるため、これらについてあまり明るくない方は、一般的なやり方であるレンタルサーバを契約して独自ドメイン取得 + ウェブサイト作成 + メールサーバ運用を行ったほうが良いと思います。
そのような観点からの私のオススメはさくらのレンタルサーバです。
私は現在エンジニアとしても収入を得ていますが、当時全くそこについての知識がない状態でさくらのレンタルサーバを契約して独自ドメインでウェブサイトを運営していました。勿論独自ドメインによるメールアドレス作成も可能なので、興味ある方は是非チェックしてみると良いでしょう。
お名前メールだけを利用しながら、別途ウェブサイトも公開する方法
それではさっそく本題です。
まずお名前メールを利用しながら他社のウェブサーバーと併用する方法については、お名前ドットコム側でも公式のドキュメントが用意されています。
ですが、このドキュメントはある程度知識を持っている人でないと理解するのは難しい内容となっているため、今回こちらでも説明を行っていきます。
メールサーバのコントロールパネルにログインする
まずはお名前ドットコムのダッシュボード上からメールサーバのコントロールパネルにログインします。
ログイン方法はお名前ドットコムにログインして、ドメイン一覧上からログイン可能です。
上の画像はお名前メール申し込み前時点での画像ですが、お名前メールを申し込んでいる方は、この 申込み
ボタンがコントロールパネルへのログインボタンとなっているので、こちらをクリックしてログインします。
コントロールパネルへログイン後は上のお名前ドットコムのドキュメントにも記載されているように
- 独自ドメイン設定を選択
- ウェブサーバーと併用したいドメインの
DNS設定
をクリック
して、DNSレコード一覧画面を表示させます。
実際の画面は下記のようになっています。
ここで実際に設定を変更するのは一覧上の一番上と二番目の項目となります((なし)
と www
という項目) 。
併用するウェブサーバー側でAレコードとCNAMEに設定するための値を取得する
ここからは併用するウェブサーバー上で確認をしていく必要があるので、利用しているウェブサーバーによって手順が異なります。
ただ、ウェブサーバーであればAレコードとCNAMEに設定するための値がドメイン設定周りなどに表示されていると思うので、そちらをチェックしてください。
Aレコードの値を設定する
私の場合、会社のウェブサイトはNetlifyというサービスで運用しています。
Netlify上では独自ドメインを別のサーバーで管理している場合の設定方法というのが用意されているので、そこを確認してAレコードに確認すべき値を確認することができました。
この値をお名前ドットコム上の (なし)
という項目で変更すればOKです。
wwwドメインを設定する際はCNAMEに変更する
次にwww
ドメインの設定です。
sub.example.com
のようなサブドメインではなく、example.com
というドメインを設定する場合、www.example.com
というように www
がついたドメインの設定も行う必要があるため、こちらのドメインに対してはCNAMEに変更した上で値を変更します。
こちらについても利用しているウェブサーバー上に設定すべき値が書かれていると思うので、そちらを利用して変更します。
上の画像のようにCNAMEに変更して指定先を変更します。
設定完了
最終的に下記のような画面になれば問題はないかと思います。
DNSの設定が反映されるまでは時間がかかるので、しばし待ちます。
ちなみに私は半日ほど経過したあとに確認したら設定が反映されていました。
これで設定は完了です。
この方法を使えば、利用する外部ウェブサーバーにもよりますが、格安で会社のホームページ運用とメールサーバ運用を行うことが可能となります。
ちなみに私が利用しているNetlifyは無料プランで運用しているので、会社のホームページのための運営費用は0円となっています。
(勿論独自ドメイン代などはかかっていますが、Netlifyへの支払い自体は0円です)
もし会社のホームページ運用のための費用を抑えたい場合は、利用を検討してみるのもありかもしれません。
(ただしNetlifyを利用する場合は、ある程度ウェブサイド運用の知識が必要となります。またサービスの仕様上、WordPressを載せることには向いていないと思うので、そこもお気をつけください)