収益の未収・前受け、費用の未払い・前払いについて

収益の未収・前受け 費用の未払い・前払いについて 決算

こんにちは、最近知人からプログラマーへの転職を考えていると言われ、この記事を書いたときのことを思い出した新米社長です。

【実体験】私が未経験からエンジニアに転職したときのこと

プログラマーへの転職は夢もありますが、プログラミングを好きになれなければ、スキル取得の面で辛くなってきます。

そういう意味でもプログラマーへの転職を考えている方は、まずは上の記事に紹介しているようなドットインストールや、今だとProgateのようなサービスで実際にプログラミングを体験してみることをおすすめしています。

プログラミングを楽しいと思えるのであれば、そのまま転職を考え、苦手かもと思った方は方向転換していきましょう。

さて、今日は収益・費用の前払いと前受けについてのお話です。

収益の未収・前受け、費用の未払い・前払いとは

簿記学習

会計期間における損益計算を正しく行うためには、その会計期間に発生した収益と費用について、正しく集計していく必要があります。

例えば現金などで受け取った収益や現金での支払い費用などが、それぞれの会計期間に属する門であれば問題はありません。

ですが、そのようなシンプルなやり取りばかりではありません。

収益の未収が発生するケース(未収収益)

他社や他人に対して、何らかのサービスや役務を提供して収益は発生しているものの、まだその代金をもらっておらず、代金はよく気に受け取ることになっている場合。

この場合には代金は受け取っていないので、まだ仕訳は行われていません。

ただ、収益自体は発生しているので、それに対して適切な処理が必要となります。

このような状態を【収益の未収】といいます。

実際の仕訳の例については後述しますが、このようなケースでは未収収益という資産の勘定科目を計上するようにします。

収益の前受けが発生するケース(前受収益)

他社や他人に対して、何らかのサービスや役務を抵抗する約束をしており、代金も受け取っている状態ですが、その役務自体の提供は翌期となっているようなケースでは、代金を既に受け取っているので収益が発生する仕分けを行います。

ただし、この収益自体は翌期に計上しなければならないため適切な処理が必要となります。

このような状態のことを【収益の前受け】といいます。

このようなケースでは前受収益という負債の勘定科目を用いて処理を行います。

費用の未払いが発生するケース(未払費用)

他社他人から何らかのサービスや役務の提供を受け、費用は発生しているものの、まだそのだ医院を支払っておらず、代金は翌期に支払う約束となっている場合、まだ代金は支払っていないので、仕訳は行われていません。

ですが、費用自体は発生しているので適切な処理を行う必要があります。

このような状態のことを【費用の未払い】といいます。

このようなケースでは未払費用という負債の勘定科目を用いて処理を行います。

費用の前払いが発生するケース(前払費用)

他社や他人から何らかのサービスや役務の提供を受ける約束を支払っており、代金も支払っているのですが、その役務の提供自体は翌期に行われる約束となっている場合、代金自体はすでにしはらっているので費用が発生する仕分けを行っています。

けれども、この費用は翌期に計上する必要があるため、適切に処理を行っていく必要があります。

このような状態のことを【費用の前払い】といいます。

このようなケースでは前払費用という資産の勘定科目を用いて処理を行います。

収益の未収・前受け、費用の未払い・前払いの仕訳

はじめてみる

ここでは下記の4つのパターンについて見てきました。

  • 収益の未収(未収収益)
  • 収益の前受け(前受収益)
  • 費用の未払い(未払費用)
  • 費用の前払い(前払費用)

次はこれらの仕訳における実際の処理について見ていきましょう。

収益の未収(未収収益)の仕訳の例

  • 3月31日、決算日。受取手数料¥30,000の代金が未収であるが、代金は翌期に受け取る予定となっているため、未収手数料として処理する。
  • 4月1日、未収手数料の残高を受取手数料に再振替仕訳する。
借方科目金額貸方科目金額
未収手数料30,000受取手数料30,000
受取手数料30,000未収手数料30,000

ここでは未収収益勘定として、未収手数料勘定が登場しています。

未収収益に関する仕訳は決算時に行います。

また、決算時に計上した未収収益は翌期首に振り戻しを行う必要があることにも注意してください。

このような仕訳を再振替仕訳といいます。

収益の前受け(前受収益)の仕訳の例

  • 3月31日、本日決算日。受取家賃のうち、¥100,000が翌期分だったので、こちらの仕訳を行う。
  • 4月1日(期首) 、前受家賃の残高を受取家賃勘定へ再振替する
借方科目金額貸方科目金額
3月31日受取家賃100,000前受家賃100,000
4月1日前受家賃100,000受取家賃100,000

今回は前受収益の勘定科目として前受家賃勘定を用いています。

前受収益に関する仕訳は決算時に行います。

また、決算時に計上した前受収益は翌期首に振り戻しを行う必要があることにも注意してください。

このような仕訳を再振替仕訳といいます。

費用の未払い(未払費用)の仕訳の例

  • 3月31日、決算日、当期分の家賃¥300,000が未払いの状態であるが、この家賃については4月7日に3月分、4月分、5月分をまとめて支払う約束となっているため、未払家賃として処理する。
  • 4月1日、未払い家賃の残高を支払家賃に再振替する
借方科目金額貸方科目金額
3月31日支払家賃300,000未払家賃300,000
4月1日未払家賃300,000支払家賃300,000

今回は未払費用の勘定科目として未払家賃勘定を用いています。

未払費用に関する仕訳は決算時に行います。

また、決算時に計上した未払費用は翌期首に振り戻しを行う必要があることにも注意してください。

このような仕訳を再振替仕訳といいます。

費用の前払い(前払費用)の仕訳の例

  • 3月31日決算日、翌期分の地代¥80,000の仕訳を行う。
  • 4月1日(期首)には再振替仕訳を行う
借方科目金額貸方科目金額
3月31日前払地代80,000支払地代80,000
4月1日支払地代80,000前払地代80,000

今回は前払費用の勘定科目として前払地代勘定を用いています。

前払費用に関する仕訳は決算時に行います。

また、決算時に計上した前払費用は翌期首に振り戻しを行う必要があることにも注意してください。

このような仕訳を再振替仕訳といいます。

最後に

収益の未収・前受け、費用の未払い・前払いについては以上となります。

項目は多いもののパターンを覚えてしまえば直ぐに判断がつくと思いますので、練習問題をこなしつつ理解していっていただけたらと思います。

タイトルとURLをコピーしました