こんにちは、会社の経営とフリーランスという二足のわらじで日々を過ごしております、新米社長です。
今日は雑益という勘定科目についてのお話。
雑益という勘定科目について
現金の実際の有高は毎日調べ、帳簿残高、つまり現金勘定残高や現金出納帳残高と照らし合わせます。
普段の帳簿付けを行う上でミスは当然つきもの。
例えば、両者を照らし合わせた結果、現在の残高が不一致になる場合もあります。
不一致の場合には原因を調査する必要がありますが、原因がすぐに判明しない場合もあります。
このような場合には現金過不足勘定で処理しておくというのが、現金過不足に関する説明でした。
ただ、この現金過不足の原因が結局判明しないまま、決算を迎えることもあります。
この場合、現金過不足を別の勘定科目として処理する必要が出てきます。
具体的な仕訳の手順を下に記述します。
雑益勘定と現金過不足勘定を用いた仕訳の例
- 3/1、現金の実際有高は1,000,000だったが、帳簿残高は¥900,000だった。
- 3/31、本日決算日、不一致となった残高は不明のままだったので、雑益として処理する
日付 | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
3/1 | 現金 | 100,000 | 現金過不足 | 100,000 |
3/31 | 現金過不足 | 100,000 | 雑益 | 100,000 |
ここではシンプルな例を提示していますが、基本的にはこのように決算まで現金過不足勘定が残ってしまった場合、少ない帳簿残高を現実に近づけるために雑益勘定は利用されます。
決算を終えた段階で以上のような処理を行い、現金過不足勘定はなくなっており、帳簿残高の整合性も取れている状態にします。
上の例では雑益勘定を用いていますが、帳簿残高が逆に多かった場合は雑損勘定を用いて処理をするようにします。