【現役プログラマーが解説】現役プログラマーは30万円の案件を1時間で本当にこなせるのか?

現役プログラマーは30万円の案件を 1時間で本当にこなせるのか? プログラミング

こんにちは、日々マイクロ法人スタイルで事業を行っています、新米社長です。

今日はプログラミングの案件のお話。

現役プログラマーは30万円の案件を1時間でこなせるって本当?

お金

先日仕事先の方から、あるYouTube動画について質問されました。
(ちなみにその仕事先の方はプログラミングとは全く無関係の事業を行っている社長です)

その動画というのがこちらで、「エンジニアチャンネル」というYouTubeチャンネルが出している動画のようです。

この動画の中で、ランサーズに掲載されている30万円のプログラミング案件をどれぐらいの時間でおこなえるのか?を検証した結果、1時間で実現ができたというのが動画の趣旨です。

内容的にはYouTubeのデータを取得してスプレッドシートにまとめるまでのプログラムを書いてほしいという内容のようです。

この話を聴いた方で、

「なにそれ、うさんくさい」

と思った方も多いのではないでしょうか?

ここ数年、プログラミングブーム(?)の影響か、「プログラミング = 稼げる」というイメージを植え付けるような動画やウェブサイトがたくさん出てきています。

そんな中で1時間で30万円の案件を終わらせられる、という内容の動画は胡散臭く映るのが無理がないように感じます。

実際にこういうことは現実的なのか?と感じるかもいるでしょう。

私に質問された方も同じような理由から、私に尋ねてきたようでした。

最初に結論: ある程度スキルのあるプログラマーであれば(動画内に出てくる)30万円の案件を1時間でこなすことは可能

PCで分析作業

まず最初に結論を書きますが、1時間で動画内に出てくる案件をこなすことは可能です。

私自身、同じような内容の案件であれば1時間で完了させることは可能ですし、おそらくある程度経験のある方であれば全く同じ答えとなるでしょう。

(私はそこまでプログラマーとしてのスキルは高くはありませんが、実際この内容であれば難易度はそれほど高くありません)

ですが、現在フリーランス向けの案件で、これぐらいの難易度のもので30万円の報酬が用意されている案件を見つけるのは難しいと思うので、実際に稼ぐという観点からは現実的ではない、という結論になります。

そもそもこんなに魅力的な案件はかんたんに見つからない

お金

このような内容の案件が30万円で募集されているということは非常にまれです。

動画内ではランサーズに掲載されている案件というふうに話されていましたが、今こんな案件が出てきたらすぐに問い合わせが殺到するでしょう

ただ、例えば取引先の方から同じような内容の案件が30万円で依頼される、という可能性は無きにしもあらずです。

が、そういうケースでは、クライアント側もある程度の予算を抱えており、かつ依頼する際ともそれ相応の信頼関係が築かれていることが前提となります。

(私は経営者としてエンジニアに仕事を外注することも日々考えていますが、よほどの理由がない限り、この難易度の案件を単発30万円で発注するぐらいなら、自分でコードを書こうと思ってしまいます)

また、上記のような場合でも事前の打ち合わせや要件定義やコード設計、納品手順、テスト工程などを含めると1時間というのは現実的ではありません。

ちなみにそのことについては動画内でも触れているので、そういう観点からこの動画が胡散臭いというふうには感じませんでした。

また、この動画のコメント欄でも「ここまで行くのにそれだけ努力したからやれるのだろう」というようなコメントもいくつか書かれていたので、プログラミング=楽して稼げる、と視聴者の方も感じていなそうであるのも、良かったことの一つかなと思います。

(おそらくこのエンジニアチャンネルの視聴者の方は、そういう前提知識を持っている方々なのでしょうか)

以上のような理由で、案件の難易度的には1時間で可能だが、そもそもそんな案件自体はなかなか見つからない、というのが結論となります。

1時間30万円の案件を1日行ったとして、それを20日間、継続的に行ったとして600万円の売上となりますが、いくら技術力のあるエンジニアでも月の売上が600万円行くというのは相当に稀だと思うので、そういう観点からは期待しないほうが良いでしょう。

たくさんの案件を行いながらキャリアを築いていく上で、本当にたまたま見つけたらラッキー!なニュアンスで考えておいたほうが良いでしょう。

エンジニアは普段どのような感じで仕事をしているのか?

カフェで仕事

この動画の中でもコードを書ききると、あとはコード実行しながら本を読んでいるシーンが映されていましたが、実際にエンジニアでコードを書く仕事をしていても、業務時間の大半をコードを隠し事に当てているわけではありません。

実際にコードを書いている場面というのは、全体から見て1〜2割ほどで(勿論仕事内容にもよりますが)、あとは打ち合わせしたり、コード設計したり、コーヒー飲んだり、ニュースサイトで話題のニュースをチェックしたり、、、という感じで時間を過ごすことが多いです。

実際にコードを書いているときは、ある程度コードに落とし込む内容が見えている状況であるので、意外とそこまで時間をかけずにコードは書けたりします。

(ただし、コードの記述で躓く時もあり、そういうときはああでもないこうでもないとデバッグをしながらコードと1日中向かい合ったりもします)

そういう意味からもこの動画は、エンジニアのリアルな一面を切り取っているように思えます。

他に下記の動画なども同じようにソフトウェア・エンジニアのリアルな1日をうまく表現しているように思うので、エンジニアって普段どんな感じで仕事しているのか?疑問に感じている方は見てみることをおすすめします。

(上の動画でも実際にコードを書いている場面というのは結構少ないですよね)

簿記学習のサイトなのにプログラミング?

ちなみにこのサイトでもプログラミングに関する内容を発信しています。

私自身現役のプログラマーということもあって、実際の体験談を交えた話を書いているので興味がある方は下記の記事を読んでみてください。

リンク:【実体験】私が未経験からエンジニアに転職したときのこと

リンク:【転職エンジニアの経験談】エンジニアになって最速で稼ぐためにやること

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