小口現金について
小口現金を扱う上で 定額資金前渡制度(インプレストシステム)
に関しても理解する必要があります。
そのためまずは 定額資金前渡し制度(インプレストシステム)
について説明していきます。
定額資金前渡し制度(インプレストシステム)とは?
現金を手元においていくと様々な危険が出てきます。
そのため、日々の少額の支払いを除いて、基本的には資金は銀行に預けておくのが安全です。
また、日々の少額の支払いについては小口係(用度係とも呼びます)に予め一定の金額(現金や小切手など)を渡しておき、小口係の方で金額の管理を行いながら必要な少額の支払いを行ってもらうようにします。
なお小口係は小口現金出納帳を別途作成し、こちらで金額や支払の管理を行うようにします。
このような管理の仕組みを定額資金前渡制度(インプレストシステム)と呼びます。
定額資金前渡制度(インプレストシステム)をイメージした図
定額資金前渡し制度(インプレストシステム)をイメージした図を下記に載せます。
小口現金は資産の科目
小口現金は資産の科目です。
小口現金は増加したら借方に、減少したら貸方に記入します。
小口現金勘定を用いた仕訳の例
- 小口係に1週間分の小口資金¥100,000の小切手を渡した
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
小口現金 | 100,000 | 当座預金 | 100,000 |
この場合、借方に小口現金勘定を、貸方に当座預金勘定を使用して処理していきます。