未収収益という勘定科目について

資産 科目

未収収益について

未収収益という勘定科目は、日商簿記3級の出題範囲の勘定科目です。

他の会社や他人に対して、なにかしらの役務を提供して収益自体は発生しているが、まだその代金をもらっておらず、かつその代金は翌期に受け取る約束となっているような状態のことを収益の未収といいます。
また、この場合の収益は当期の収益として処理する必要が出てくるため、未収収益を用いて処理を行います。

未収収益は資産の科目

未収収益は資産の科目です。

未収収益は増加したら借方に、減少したら貸方に記入します。

未収収益で処理されるもの

未収収益は、実際の収益の内容によって用いられる勘定科目が異なる場合があります。 例えば以下のような勘定科目を用います。

未収利息

翌期に受け取る予定となっている利息が発生している場合、未収利息として処理する必要があります。

未収家賃

翌期に受け取る予定となっている家賃が発生している場合、未収家賃として処理する必要があります。

未収手数料

翌期に受け取る予定となっている手数料が発生している場合、未収手数料として処理する必要があります。

未収収益に関する注意点 – 未収入金について

代金を受け取る代金を受け取る約束が次期の場合は未収収益として処理しますが、 代金を受け取る期日が既に到来している場合には、未収入金として処理する必要があります。

例えば決算日(3月31日)の仕分けとして、受取手数料¥10,000が、既に代金を受け取る期限は到来してるのにも関わらず、 まだ受け取っていないような場合の仕訳は下記のようになります。

借方科目金額貸方科目金額
3月31日未収入金10,000受取手数料10,000

未収収益勘定を用いた仕訳の例

未収手数料勘定を用いた仕訳の例

  • 3月31日、決算日。受取手数料¥30,000の代金が未収であるが、代金は翌期に受け取る予定となっているため、未収手数料として処理する。
借方科目金額貸方科目金額
未収手数料30,000受取手数料30,000

未収利息勘定を用いた仕訳の例

  • 3月31日、決算日。利息¥10,000の代金が未収であるが、代金は翌期に受け取る予定となっているため、未収利息として処理する。
借方科目金額貸方科目金額
未収利息10,000受取利息10,000

未収家賃勘定を用いた仕訳の例

  • 3月31日、決算日。支払家賃¥100,000の代金が未収であるが、代金は翌期に受け取る予定となっているため、未収家賃として処理する。
借方科目金額貸方科目金額
未収家賃100,000受取家賃100,000

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