未収利息について
未収利息という勘定科目は、日商簿記3級の出題範囲の勘定科目です。
利息としての収益は発生しているものの、その代金が未収の場合(翌期に回収予定となっている場合)、今期分の利息については未収利息勘定として決算時に処理します。
利息の場合は問題文に月割り計上などの指定がはいると思うため、これらの計算方法なども頭に入れておく必要があります。
なお、月割り計上については下記でも詳しく説明しているので、併せてご確認ください。
関連リンク:月割り計上について
未収収益は資産の科目
未収利息は資産の科目です。
未収利息は増加したら借方に、減少したら貸方に記入します。
未収利息で処理されるもの
現金の貸付
現金を貸し付けたケースで、かつ返済が来期になるようなケースでは決算時に未収利息を用いて処理します。
未収利息勘定を用いた仕訳の例
- 12月1日、現金¥100,000を貸し付けた。利益率は6%。貸付期間は1年であり、利息は元金返済時に受け取る予定となっている。
- 3月31日、本日決算日。利息は月割計上で処理する。
- 4月1日。よく着酒の仕訳を行う。
- 11月30日。元金と利息を現金で受け取る。
– | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|---|
12月1日 | 貸付金 | 100,000 | 現金 | 100,000 |
3月31日 | 未収利息 | 2,000 | 受取利息 | 2,000 |
4月1日 | 受取利息 | 2,000 | 未収利息 | 2,000 |
11月30日 | 現金 | 106,000 | 貸付金 受取利息 | 100,000 6,000 |
利息の月割計算の考え方
100,000(貸付金) × 0.05(利率) × 4(12月~3日の4ヶ月間) ÷ 12(1年) = 2,000(3月31日までの利息)
この2,000は3月31日までの利息となり、¥4,000は4月から11月までの利息となります。