私はQuoraという質問サイトを良く使っています。
今日はそんなQuoraを使っていてここ最近感じていることについて書いてみようと思います。
テーマは質問力です。
Quoraとは?
Quoraはヤフー知恵袋のような質問サイトで、自分の中の立ち位置としては、より専門性に溢れた質問が繰り広げられる質問サイトというイメージです。
数年前に日本語版もリリースされ、日本語版リリース当初から私も利用しています。
Quoraで何度か質問したこともありますが、基本的に私は回答者として回答させていただいています。
ニッチな分野に深入りしたような質問が溢れているので答える方としても答えがいがあるというか、なかなかちょっとした空き時間に楽しむものとしては良いサイトだと思っています。
Quoraの質が落ちてきている?
ただ、最近Quoraを使っていて「うーん」と感じる瞬間が増えてきました。
おそらくユーザ数も増えており、それに伴って、様々な人が入ってきているので単純に自分とは価値観が合わないユーザが増えてきているのも理由の一つかとは思います。
が、それとは別に質問の質が低いものが多く見られるようになってきました。
これは価値観云々以前の問題であり、自分がQuoraを使っていて最近微妙に感じる点はこれが占める割合が多いかなと考えています。
背景がわからなすぎる質問
特定を避けるために内容は変えていますが、最近下記のような質問を見ました。
「有能な若手に仕事を任せたら、やれと言ったことだけ終えた状態で終了報告をされました。こういうものなんでしょうか?」
いや、知らんがな!!!!!といった感想になる質問です。
(勿論、内容はだいぶ変えていますが、だいたいこんな感じの質問です)
こんな質問をしたところで得られるものは少ないです。
質問者の前提条件も背景もこちらは知らないし、同意を求められても、首を立てにも横にも触れない状態となっています。やれと言ったことだけ終えた状態で終了報告をされた
ことが不満そうですが、それが良くないのでしょうか?
有能な若手なのでもっと色々と気を利かせてやってくれると思ったのに、やってくれなかったのでこの人は不満に思っているのでしょうか?
色々とこちらから質問を投げ返すことでこの人の不満を顕にはできそうですが、顔の見えない質問サイトでこういう質問を投げかけても、質問者の期待した答えは得られなさそうですし、こちらとしてもモヤッとしてしまいます。
勿論これにはQuoraというサービス自体の都合もあります。
Quoraでは質問文に文字数の制限があり、あまり長い文章で質問を投げかけることができないのです。
そのためこのような質問になってしまうのはある意味仕方のないことなのですが、流石にもう少し的を絞った質問を投げかけたほうが良さそうです。
ちなみにQuoraの回答者の方々はとても質の高い回答をしてくれる方々ばかりなので、このような質問一つとっても回答者の世界観をうまく表したような気の効いた回答を返してくれます。
ここについてはQuoraを見ていて私も毎日のように感銘を受けています。
もしQuoraを利用されていない方はぜひ登録してみることをおすすめします。
Quoraは実名が基本なのでその点で抵抗を感じる方もいるかと思いますが、基本的に常識を持った方々ばかりが利用している印象なので、その点は安心して利用できます。
質問力のない人は意外とたくさんいる?
さて、Quoraを例に上げて書いてきましたが、例に上げたような質問力のない質問というのは世の中にたくさんあります。
質問というのはそれなりにスキルを求められるもので、自分が何を求めているかを相手に伝えるというのはなかなかやってみると難しいものです。
私自身このように偉そうに書いていますが、特別質問力があるわけではなく、もっとこういう聞き方があったな…と反省する毎日です。
ただ、質の低い質問力から質の高い回答は生み出せません。
自分が疑問に思ったことに対して常に多角的に見れる目線が大切かなと最近は特に考えています。
エンジニアを目指すなら質問力は大切
ちなみに最近エンジニア関連の記事も時折書いていますが、もしこれからエンジニアになることを考えている方がいましたら、エンジニアの世界でも質問力はとても大切になることを覚えておいてください。
プログラミング系でもstack overflow(日本語版) や teratail などの質問サイトがあるので、ここでのやり取りなど見ているとどういうふうな質問の仕方が良いかなど、なんとなくな感触がつかめるかもしれません。
(勿論こういうサイトでも室の低い質問は横行しているので、良い意味で注目されているような質問などを見てみることが大切になりますが)
エンジニアとして稼いでいくならコミュニケーションはすごく大切
これからエンジニアになりたいと考えている人で、「エンジニアは人と会話をせず黙々とPCを触っていられるから自分にあっていそう」と話す人を時折見かけるときがありますが、それは間違いで、エンジニアは他人とのコミュニケーションが求められる職種です。
システムの設計やコードレビュー、なにか問題が起こったときのチームへのエスカレーションなどなど、コミュニケーションが求められるシーンは多く、例えば何か問題が起こったときも、
- どういう事が起こったか?
- それによる影響はどのようなものか?
- 原因は特定できているか?または発生要因はどのようなものが想定されるか?
- 発覚した要因はなにか?
- どういうふうにしていこうと考えているか
- 誰が対応していくのが良いと考えているか?
などなど、チームのメンバーに共有し、意見を求めるなどする必要があります。
このようなコミュニケーションはIT業界だけでなく、どこの業界でも必要になってくることなので、エンジニアについても他の業界と変わりなくコミュニケーションはとても大切というのは肝に銘じたい方が良いでしょう。
そして質問力という面でもエンジニアに求められるものは大きいです。
開発をしていて詰まってしまい、同僚にアドバイスを求めているときなどに、
「動かないから教えてほしい」
だけでは、何をどう教えてほしいのか、困ってしまいます。
「いま〇〇の機能を実装している。〇〇の関数を利用して実現させようとしているのだが、この関数に〇〇の引数を与えると例外が投げられる。自身の認識ではこの引数の与え方で間違いはないと思っているが、認識が異なっているのだろうか?」
と細かく質問を投げることで、相手のエンジニアも質問に答えやすくなります。
質問力、とても大切
私自身、ついつい曖昧な質問をしてしまうときも多々あるのですが、結果的にそのようなときは無駄に時間を消費してしまうことも多いように感じます。
的確な質問を投げかけて、会話の流れもスムーズになり、結果的に仕事の効率もアップします。
質問力、高めていきましょう。